AI検索が自社を誤って説明したときの対応 —記録・訂正・再確認
ChatGPTやGoogleのAI機能が会社・商品を誤って説明したときに、回答を記録し、引用元と公式ページを確認する方法、サービス別の報告、訂正後の観測手順を解説します。
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AI検索が自社を誤って説明したら、回答だけを消そうとせず、質問・日時・引用元を記録し、公式ページの事実を直したうえで、サービスごとの報告手順を使います。 AIの回答は変動するため、1回の再質問で直ったことを完了条件にはしません。
存在しない料金プランを案内された。競合企業の所在地と混同された。過去の商品仕様が現在も有効だと説明された。誤情報の影響は同じではありません。まず利用者の安全、契約、金銭、信用に関わるものを優先し、再現条件と根拠を残します。
誤情報は再現できる形で保存
AI回答は、同じ質問でも時期、利用者、言語、会話履歴によって変わります。「昨日、間違っていた」という報告だけでは、原因も影響も確認できません。次の項目を一件の記録として残します。
- サービス名と利用した機能
- 質問文、前後の会話、入力言語
- 確認日時、ログインの有無、端末や地域
- 回答全文のスクリーンショットまたは共有リンク
- 表示された引用URLと、引用された記述
- 正しい事実と、それを確認できる公式URL
- 想定される影響と緊急度
個人情報や顧客の機密情報を含む会話は、そのまま社内チケットへ貼りません。必要な範囲だけをマスキングし、アクセス権を限定します。
OpenAIはChatGPTの正確性に関する公式説明で、誤った内容や存在しない引用を示す場合があるため、重要な情報は確認するよう案内しています。AI回答は事実の確定資料ではありません。自社の利用者向け案内にも、契約、医療、法律など重要な判断は公式窓口で確認する導線を置きます。
緊急度は事実と影響で決める
誤情報を見つけると、すべてを緊急対応にしたくなります。しかし、正式名称の軽微な表記ゆれと、危険な使用方法や誤った支払先の案内では影響が違います。
最優先にするのは、安全上の危険、詐欺につながる連絡先、誤った契約条件、個人情報、差別的な説明などです。自社サイトの告知、サポート窓口、法務やセキュリティ担当への連絡が必要かを判断します。AIサービスへの報告だけで利用者保護を待ちません。
次に、料金、提供範囲、所在地、対応地域、在庫、採用など、意思決定へ直接影響する誤りを扱います。軽微な表記ゆれは記録し、同じ原因で繰り返すかを見ます。緊急度はSNSでの反応量ではなく、誤っている事実と利用者への影響で決めます。
引用元と公式ページの鮮度を比べる
引用URLが表示されている場合は、該当箇所を読みます。第三者ページが古いのか、自社サイト内に旧情報が残っているのか、引用と回答の間で推論が飛躍したのかを分けます。
自社サイトでは、トップページだけでなく、料金、会社概要、FAQ、利用規約、PDF、過去のお知らせ、構造化データを検索します。画面は新料金でもJSON-LDに旧料金が残る、現行ページは正しくても検索可能なPDFが古い、といった不一致があります。
ChatGPTに自社が出てこないときの確認手順で扱っているように、robots.txt、HTTP応答、正規URLを示すcanonical設定、内部リンクも確認します。正しいページが取得できなければ、誤情報を訂正するための一次情報が届きません。
第三者ページに誤りがあれば、媒体の訂正窓口へ、正しい公式URLと変更日を添えて依頼します。削除要求の可否は内容と法的根拠によるため、公開情報だけで判断できない場合は専門家へ相談します。
公式ページを情報の基準となる正本として直します
AI向けに「当社の料金は○円です」とだけ書いた薄いページを増やすと、更新箇所が増えます。料金なら料金ページ、所在地なら会社概要、仕様なら製品ドキュメントを正本として更新します。
重要な事実は、見出し直後に短く答え、その下に適用条件、税、更新日、対象プランを記載します。旧情報から新情報へ移行した場合は、変更日と対象を明記します。単語だけを大量に繰り返したり、実在しない第三者評価を加えたりしません。
構造化データも画面と同時に直します。見えている内容とJSON-LDが一致しなければ、どちらが正しいかを機械も人も判断しにくくなります。サイトマップ、内部リンク、キャッシュの更新状況も確認します。
AI検索に引用されるコンテンツ設計で説明している即答、条件、一次情報、更新日の組み合わせは、訂正時にも使えます。引用されるための断定を増やすのではなく、検証できる事実を一か所で完結させます。
利用できる公式のフィードバック経路
ChatGPTの一般的な事実誤認は、回答下部の低評価からフィードバックします。OpenAIのChatGPT公式ガイドも、回答が誤っている場合は低評価を使うよう案内しています。安全上・法的な問題や権利侵害は、別のコンテンツ報告手順に沿って送信します。画面や利用条件は変わるため、送信時点の公式ヘルプを確認します。
Googleのナレッジパネルに誤りがある場合は、ナレッジパネルへのフィードバック手順を使います。パネルを代表者として申請できる場合は、管理権限の確認も進めます。AI Overviewsの誤りは、Googleの公式案内に従い、回答下部の低評価から問題を報告します。検索結果やAI機能の報告先は対象機能によって異なります。
報告には、感想よりも再現情報を添えます。どの文が誤りか、正しい内容は何か、公式URLのどこで確認できるかを短く示します。報告しても、いつ、どの回答が変わるかは確約されません。
報告日時、受付番号、送信内容も社内の記録へ残します。別の担当者が同じ誤りを見つけたときに、重複報告を避け、前回からの変化を比較できます。
修正後は同じ質問と周辺質問を観測
公式ページの公開、クロール確認、サービスへの報告が終わったら、元の質問を再確認します。ただし、連続して何度も聞き、1回正しい回答が出たことだけを成果にしません。
週次など間隔を決め、元の質問、言い換え、購入前に使われる周辺質問を記録します。回答の正誤、引用URL、公式ページへの流入、問い合わせでの誤解を追います。誤りが再発した場合は、回答だけでなく、再び引用されたURLとサイト内の不一致を調べます。
完了条件は「AIを完全に正した」ではありません。正しい一次情報が公開され、取得でき、報告記録があり、重大な誤情報を継続観測できる状態です。cotomuのLLMO診断は10万円、実装パッケージは30万円から、伴走は月15万円からで、すべて税別です。初回相談は60分無料ですが、AIでの表示、引用、訂正時期は保証しません。
本記事は2026年8月6日時点のOpenAIとGoogleの公式情報を基にしています。フィードバック画面や報告手順は変更される可能性があるため、送信時に各サービスの最新案内をご確認ください。